老年期のうつ病
老年期のうつ病の場合は、物忘れがひどくなったり、自分の居場所が分からなくなるなど、痴呆症と同じような症状が現れることがあります。
うつ病による記憶力や集中力の低下などは、本当の痴呆と違って治療をきちんと行えば、やがて回復するものです。そのため診察を受けて、うつ病か痴呆症かをしっかりと見極める必要があります。病院では、脳内の画像診断や記憶力を試す検査などをして、うつ病と痴呆症を鑑別します。
患者本人が、痴呆になったかもしれないという不安や、記憶力が落ちたと自覚している人は、うつ病の可能性が高いといえます。痴呆症の場合は、このような自覚はあまりありません。
また今日の日付を聞くなどの、記憶力を試す簡単な質問をすると、うつ病の場合は答えに自信がないため、答えられないことを謝ったりすることもあります。一方、痴呆症の場合は自分の症状に気づいていないために、間違った答えでも平気で口にする傾向があります。